相続というと、親や祖父母の遺産を相続できるということで良いことばかりのような気がしますが、実際にはそんなことはありません。
遺産相続を巡って映画やドラマでありがちな親族内のいざこざに発展することもありますし、そもそも亡くなった親族に財産があるとは限らないからです。
遺産相続をすれば自分に回ってくるのは財産だけでなく、借金の場合もあります。
また、亡くなった方が他人の債務の保証人になっていれば、その保証義務も背負うことになります。
ですから、安易に相続をしてしまうと、いろいろと面倒なことが起こるリスクもあるのです。
こういったことを避ける一つの方法として、相続放棄があります。
相続放棄をすると不動産や預貯金などの財産を引き継ぐことができないというデメリットがありますが、逆に負債を背負い込むリスクを避けることができるというメリットもあります。
また、引き継ぐ財産がほとんどない場合などは、僅かな財産のために面倒な相続手続きをしなくて済むというメリットもあります。
ただし、相続放棄は一度決定してしまうと撤回することができないので、するかどうかの意思決定は慎重に行うようにしましょう。
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